記事画像
ファーストビュー
ピン

中之条・みなかみエリア

【中之条・みなかみコース】県北部の歴史と自然の恵みを感じる旅

ライターの写真

文・モデル

目次ほたる(めつぎ・ほたる)

2000年生まれ、東京都出身のモデル兼ライター。現在は栃木と東京の2拠点生活を送りながら、さまざまな地域の魅力探求と発信を行う。

群馬の歴史と文化を巡る旅『HANI-めぐり』。中之条・みなかみコースでは、群馬県の北西部に位置する中之条町から、さらに北部のみなかみ町まで足を伸ばす旅。このエリアには、草津温泉、四万温泉、水上温泉など全国有数の温泉が多くあります。今回は、博物館や遺跡とあわせ温泉にも立ち寄り、地域の歴史と自然の恵みを感じに出かけましょう!

中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」

中之条・みなかみコースで最初に訪れたのは、中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」。凹字型が特徴的な擬洋風のレトロかわいい建物は、もともとは吾妻第三小学校の校舎。1918年に小学校としての役目を終えた後は町役場として使われていましたが、1978年に群馬県の重要文化財に指定され、一年に渡る修繕工事ののち、建築当初の姿に復元されました。中に入ってみると、廊下や教室は小学校だった当時のまま残されていて、ちょっと懐かしい気持ちになりました。

この博物館では、中之条町を中心とした原始から現代までの歴史や民俗に関する資料が約7,000点展示されています。季節に合わせた企画展も随時開催されているので、ノスタルジックな建物内を巡りながら、歴史を学んでみてはいかがでしょうか。

ピン

中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」

住所

〒377-0424 群馬県吾妻郡中之条町947-1

TEL

0279-75-1922

矢瀬遺跡/月夜野郷土歴史資料館/道の駅月夜野矢瀬親水公園「月夜野はーべすと」

続いて訪れたのは、みなかみ町の「矢瀬遺跡(やぜいせき)」。上越新幹線「上毛高原駅」から10分ほど歩くと現れたのは、竪穴式住居!なんだかタイムスリップをしたようです。矢瀬遺跡は利根川右岸にあり、縄文時代に人々が使っていたとみられる住居や水場などが狭い範囲でまとまって発掘されました。当時の集落の様子を見たいという方は、必見のスポットです!

遺跡に残されている竪穴式住居に入ってみると、思ったよりも天井が高く、雨風をしのげるしっかりとした造りになっていました。縄文時代を生きた人々は自分たちの手でこんな立派な住居を作っていたと考えると、たくましさを感じます。 住居の中には当時の人々を再現した人形が展示されていて、縄文時代の暮らしをリアルに想像できました。

矢瀬遺跡から見つかった出土品は、遺跡からほど近くにある「月夜野郷土歴史資料館(つきよのきょうどれきししりょうかん)」に展示されています。縄文時代に実際に使われていた土器や、弥生時代の装身具、古墳時代の埴輪など希少な遺物をたくさん見ることができます。

また、遺跡に近接する「道の駅 月夜野矢瀬親水公園(みちのえき つきよのやぜしんすいこうえん)」では、地元の名産品や農産物が購入でき、遊具が充実した公園もあります。いろいろな楽しみ方ができるので、グループや家族連れにもおすすめのスポットです。

ピン

矢瀬遺跡

住所

〒379-1313 群馬県利根郡みなかみ町月夜野2936

TEL

0278-20-2123(道の駅 月夜野矢瀬親水公園「月夜野はーべすと」)

ピン

月夜野郷土歴史資料館

住所

〒379-1313 群馬県利根郡みなかみ町月夜野1814-1

TEL

0278-62-3088

ピン

道の駅 月夜野矢瀬親水公園「月夜野はーべすと」

住所

〒379-1313 群馬県利根郡みなかみ町月夜野2936

TEL

0278-20-2123

おっきりこみ

全国トップクラスの小麦の生産量を誇る群馬で、古くから家庭で食べられてきた「おっきりこみ」。幅の広い麺を季節の野菜と一緒に煮込んだ、群馬を代表する郷土料理です。塩を入れずに打った生麺をそのまま煮込むため、打ち粉が溶け出して、汁にとろみのあるのが特徴。アツアツの汁と一緒に食べるおっきりこみはほどよい弾力があり、野菜のだしが染みたやさしい味がしました!

おっきりこみが広まったのは、江戸時代中期のころ。庶民に石臼が広まり、家庭でも小麦粉を作れるようになってから、一般的な主食として親しまれてきました。農業や養蚕で忙しい女性にとって、準備の手間をできるだけ省けるおっきりこみは、日常食として重宝されました。おっきりこみという特徴的な名前は、麺の生地を麺棒などに巻いて、包丁で切り込みをいれて作る調理法からきているのだそう。心も体も温まるアツアツの郷土料理、群馬に来たらぜひ食べたい一品です。

水上温泉

続いて訪れたのは「水上温泉(みなかみおんせん)」。谷川岳の麓に位置する水上温泉は、「みなかみ18湯」のひとつで、みなかみ町内に多彩な温泉地が点在しています。夏は登山やアウトドアスポーツ、冬はスキーやスノーボードを楽しむ人でにぎわっています。かつては、若山牧水や太宰治、与謝野晶子といった文豪にも愛された、美しい自然と情緒あふれる魅力的な温泉でもあります。

また、運が良ければ昔懐かしい機関車「SLレトロぐんま水上」が群馬の自然の中を走り抜ける姿を見ることもできます。

SLはゴールデンウイークや夏休みなどの連休の際に運行しています。車窓から見える自然を楽しみながら、水上温泉へ赴いてみるのはいかがでしょうか。
[参考:SL時刻表 https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/slgunma.html]

ピン

水上温泉

住所

群馬県利根郡みなかみ町

TEL

0278-62-0401(みなかみ町観光協会)

MOREまだある

草津温泉・四万温泉

群馬は日本屈指の温泉県。全国的にも有名な草津温泉(くさつおんせん)や四万温泉(しまおんせん)があります。草津温泉の特徴は、日本一を誇る温泉自然湧出量。毎分32,300リットル以上、1日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出しているんです!そのため、多くの旅館や温泉施設で源泉かけ流しを楽しむことができます。温泉街の中心にある「湯畑(ゆばたけ)」からは、絶え間なく白い湯気が立ちのぼり、硫黄泉の良い香りが温泉街を包んでいます。

記事の写真

また、草津から車で約1時間ほどに位置する四万温泉も、温泉好きには外せない名湯スポット。こちらも古くから湯治場として愛されてきた温泉です。 四万の名前は、四万温泉が「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」といわれていたことに由来しています。また、四万温泉は昔から「草津の上がり湯」として知られていて、現在も草津の後に四万へ立ち寄り、温泉をハシゴする「重ね湯」がおすすめです。 ぜひ、自然豊かなエリアで心も体もリセットする「リトリート」を楽しみましょう。

ピン

草津温泉

住所

〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津28 草津温泉バスターミナル1階

TEL

0279-88-0800(草津温泉観光協会)

ピン

四万温泉

住所

〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4379(四万温泉協会)

TEL

0279-64-2321(四万温泉協会)